(1)表紙 海津郡海津郡3町合併協議会だより 海津町・平田町・南濃町 2003年7月 No.9 編集・発行 海津郡3町合併協議会  〒503−0392 岐阜県海津郡平田町今尾557 平田町役場内  TEL 0584-65-0175 FAX 0584-66-4140 三町の歴史2 共に支えあい、理解しあう 株井戸など、「輪中」の知恵  海津郡を語る上で欠かすことのできない言葉の一つが「輪中」。海津町・平田町の属す る高須輪中。南濃町北部の多芸輪中、南部の太田輪中。  こうした地域では、大雨のたびごとに家屋や田畑が流され、先人たちは、土を掘り、石 を運んで堤を造り、必死になって暮らしを守ってきました。水防という意識で、人々が一 体となって運命共同体を形成してきたのです。  また、独特の文化を育んできました。食文化や芸能をはじめ、水屋、堀田、上げ舟など。 水利慣行もつくられました。その代表的なものが株井戸です。輪中地帯の土地の高低差か ら、低位部では高位部より流れ込む溜まり水に悩まされ、その両者の間で井戸の本数を制 限したのです。  このように私たちは、それぞれ共に支えあい、理解しあってきました。この絆は、今後 益々強くなっていくことでしょうね。 写真 水屋(海津町福江) (2)2ページ ▼第十三回 合併協議会 すべての協定項目を確認 「協定項目書(案)」についても  第十三回合併協議会が六月十日、平田町役場大会議室において開催されました。協議会 の概要は次のとおり。 報告事項 ○報告第二十五号 海津郡三町合併協議会委員の変更について  このほど、合併協議会委員が次のとおり変更となりました。(敬称略) *南濃町 町長 後藤庄吉▽勅使川原文生 協議事項 ○協議第三十七号 環境対策事業について  「(1) ごみの収集方法については、新市までに統一を図り、調整する。(2) 一般家庭用 指定ごみ袋については、現行のとおり新市に引き継ぐものとする。(3) 最終処分場につい ては、当分の間現行のとおりとし、新市において調整する。(4) 斎苑については、当分の 間現有施設を存続し、現有施設の統合を含め、施設のあり方について、合併時までに調整 する。」という調整方針が確認されました。 ○協議第四十五号 合併協定書について(案)  すべての合併協定項目が確認されたことにより、合併協定書の原案が確認されました。 その他 今後のスケジュール等について説明されました。 写真 合併協議会の様子 (3)3ページ CLOSE UP 議会の議員・農業委員会の委員 議員定数は二十人 農業委員会は三十人  このコーナーでは、海津郡三町が合併した場合の調整方針を具体的に説明しています。 第三回目の今回は、「議会の議員の定数及び任期の取扱い」、「農業委員会委員の定数及 び任期の取扱い」です。 (5) 議会の議員の定数及び任期の取扱い  市町村議会の議員の定数は、人口を基準に条例で定めることとなっています。海津郡三 町が属する人口五万人未満の市の場合には、法律に定める議員定数の上限数が二十六人と されています。  海津郡三町(ひらなみ市・人口四万一千人)では、「新市の議会の議員の定数は、二十 人とする。」と確認されており、合併効果の一つである諸経費の削減を議員自らが行うこ とにより行財政の効率化に貢献しようというものです。県内の同規模の新設自治体をみて みると、山県市(人口三万一千人)が二十二人、瑞穂市(人口四万七千人)が二十人とな っているほか、本巣町・真正町・糸貫町・根尾村合併協議会(本巣市・人口三万四千人) が二十一人、飛騨四町村合併協議会(飛騨市・人口三万人)が二十六人、益田郡合併協議 会(人口四万人)が二十六人となっています。  つまり、同規模自治体と比較して少ない人数で議会運営されることとなります。  また、合併特例法では、激変緩和的な措置として特例を定めています。海津郡三町では、 「議会の議員については、市町村の合併の特例に関する法律第七条第一項第一号の規定を 適用し、合併後一年一月間、引き続き新市の議会の議員として在任する。」とあり、在任 特例をとっています。  これは、「合併関係市町村の議会の議員で、合併市町村の議会の議員の被選挙権を有す ることとなる者は、最長二年間在任できる。」という規定に基づくものです。この制度は、 合併前の合併関係市町村の議会の議員が合併後も引き続き合併市町村の議会の議員である ことを一定期間保障し、その意見を合併市町村の事務・事業の遂行に反映させようという ことから設けられました。海津郡三町では、この期間を最長の二年ではなく、一年一ヶ月 に限定しようというものです。なお、一ヶ月としたのは、合併期日が三月二十九日である ことから、事務の錯綜する年度末の選挙を避ける意味で設定されました。通常、議員の任 期は四年間ですが、海津郡三町の選挙期日から考えると在任特例を利用してもそれぞれ一 年半から二年と短く、確認されるまでの過程において地域内の議員の皆さんのご理解と行 財政改革に向けての並々ならぬ決意があったからにほかなりません。 (6) 農業委員会委員の定数及び任期の取扱い  農業委員会は、自作農の創設及び維持、農地等の利用関係の調整、農地の交換分合その 他農地に関する事務を行う市町村の執行機関です。  新市の調整方針では、「(1) 農業委員会の委員の定数及び任期については、新市に一つ の農業委員会を置き、三町の選挙で選任された農業委員であった者は、市町村の合併の特 例に関する法律第八条第一項第一号の規定を適用し、合併後一年間、引き続き新市の農業 委員会の選挙による委員として在任する。 (2) 選挙による委員の定数は三十人とし、選 挙区については三選挙区とする。」となっています。  つまり、新市における農業委員会は一つとなりますが、選挙区は三つに分かれることと なります。  また、農業委員会委員の定数は、法令によって定められており、海津郡三町の場合、農 地面積及び基準農業者数から三十人以下となっています。海津郡三町の合計耕地面積は、 三十六・九四平方キロメートルと岐阜市(三十九平方キロメートル)に次いで県内二番目 の広さであること、農業委員会委員の報酬額が比較的低く財政に及ぼす影響が小さいこと などを勘案して、上限数である三十人と定められました。  さらに、合併特例法では、農業委員会の選挙による委員の任期について、「新たに設置 された合併市町村にあっては、市町村の合併後一年を超えない範囲で当該協議で定める期 間」は、委員として在任できることとなっています。海津郡三町においてもこの特例を利 用して、現在の委員が新市になっても一年間、委員として在任することとなります。  なお、この特例を利用しても、在任期間は二年九ヶ月と、通常の任期である三年には及 びません。 合併協議会に関する情報は  海津郡三町合併協議会では、合併に関する様々な情報を住民の皆さんにお知らせしてい ます。  この合併協議会だよりをはじめ、六月下旬には郡内五ヶ所で住民説明会を行いました。  また、会議録及び会議資は、合併に関する様々な情料は、それぞれの役場の合併担当窓 口に設置されています。協議の状況、詳細な情報をお知りになりたい方は是非、ご覧くだ さい。  一方、ご自宅でもインターネットで様々な資料を得ることができます。  海津郡三町合併協議会のホームページ上では、「合併協議会のあゆみ」「合併協議会の 開催状況」「合併協定項目」「新市建設計画」「小委員会の開催状況」「新市名称募集結 果」「アンケート調査の概要」などが公開されており、アクセス数も六月二十四日現在、 三万七千件を超えています。  また、六月十日の第十三回合併協議会において、すべての協定項目が確認されました。 合併期日である来年三月二十九日まで残すところ後九ヶ月、これからの事務は合併準備に シフトしていくこととなります。  今後とも、皆さんのご理解とご協力をお願いします。 インターネット(URL) http://www.nannou.com/~gappei/ 写真 住民説明会の様子 (5)5ページ 新市のすがたD ▼経済規模・産業構造▲ 合併により産業構造のバランスを改善 ・経済規模はモンゴルに匹敵・  今回は、海津郡三町の経済規模及び産業構造を各種統計データから見てみましょう。  まず、産業別町内総生産(県統計調査課「平成十二年度岐阜県の市町村民経済計算結果 」より)です。海津郡三町の経済規模(総生産額)は十億七百万米ドル(千百十二億四千 八百万円、一ドル=一一〇・五二円として換算)であり、世界と比較すると、タジキスタ ン(九億九千百万ドル)、モンゴル(九億六千九百万ドル)と同程度となっています。( GDPは、世界銀行「World Development Ind icators 2002」による。)  次に、海津郡三町合計の産業構造を特化係数(海津郡における産業の構成比/県全体に おける産業の構成比)から考えると、農林水産業が極めて高く、製造業も高くなっていま す。一方、卸売・小売業、サービス業、建設業は低くなっています。 それでは、現在の 各町の特徴を見てみましょう。  農業粗生産額は、海津町が五十一億二百万円、平田町が二十一億六千五百万円、南濃町 が十三億三千万円となっています。(農林水産省「平成十二年生産農業所得統計」より)  次に、製造品出荷額等は、南濃町が三百三十二億四千六百万円、平田町が三百十一億八 千十九万円、海津町が二百一億八百二十三万円です。(県統計調査課「平成十三年工業統 計調査」より)  更に、小売業の年間商品販売額は、平田町が百四十億五千九百七万円、海津町が九十九 億七千四百四十二万円、南濃町が八十八億三千六百九十六万円です。(県統計調査課「平 成十一年商業統計調査」より)  こうしたことから、農業の海津町、製造業の南濃町、小売業の平田町といえるのではな いでしょうか。この三町が合併することにより、それぞれのウイークポイントを補い合う バランスのとれた住みやすい都市ができるのでは。 (6)6ページ 海津3町の施設探訪 Vol.8 海津町民グランド(海津町)  海津町役場南にあるのが海津町民グランド。周囲の社会体育施設や中学校と有機的に連 携し、活発な活動が行われています。昭和五十四年に整備され、一・〇ヘクタールの面積 を有しています。野球やソフトボールに利用され、屋外における地域スポーツ活動の拠点 となっています。  隣接して、全天候型テニスコート四面があり、どちらの施設も夜間照明を備えています。 平田町民グランド(平田町)  昭和五十二年、平田町役場北に設置されたのが平田町民グランドです。一・三ヘクター ルの面積を持ち、郡内唯一の公式球場として野球などに利用されています。水はけがよく、 利用者にも好評です。毎年一回、ここを会場として町民運動会が開催されており、多くの 人が参加します。  また、砂入り人工芝のテニスコート(二面)も併設されています。両方とも夜間照明施 設完備。 南濃町総合運動場 南部運動場(南濃町)  南濃町のほぼ中央部、体育館に隣接して設置されているのが総合運動場です。平成十年 度にリニューアル、施設を一新しています。面積は一・二ヘクタールで、夜間照明施設を 備えています。テニスコートは、透水性砂入り人工芝。  一方、最南端の住宅地近くにあるのが南部運動場。二・二ヘクタールという広大な敷地 を活用して、サッカー、テニスなど多目的に利用されています。 編集後記  名君で知られる米沢藩の 上杉鷹山(うえすぎようざん)。鷹山は、自ら倹約の範を示し、人材を登用するとともに、 学問を広め、産業の振興、藩政改革に英断を振るいました。また、「為せば成る」と言い 切り、その誠実で温かな人柄も人々の信望を集める要因であったようです。  私たちの郷土にも誇れる偉人がいます。武藤山治(むとうさんじ)です。山治は、平田 町の出身。倒産寸前の鐘淵紡績に入社してその再建に努め「紡績王」として称賛されると ともに、衆議院議員としても政財界の革新に努めました。特に、女子工員らの悲惨な労働 環境を改善し、寮制度・日本初の共済組合設置等福利厚生に尽くしました。  地域をつくるのは、まちを愛する熱い気持ちと思いやりの心。鷹山や山治がこの場にい たなら、きっとそうアドバイスしてくれることでしょう。(T・M)